2025年11月24日:新体制の始動と栽培管理の開始
オアシスファーム町田の新たな体制がスタートし、農園管理者として鈴木大輝が合流。クラウンの培地管理や、ランナー取り、脇芽・ドロ芽取りといった基本作業の徹底が指示されました。
2025年11月29日:薬剤散布(プレスト)
[cite_start]高田氏により、葉面散布剤「プレスト」の散布が実施されました [cite: 147, 199]。
2025年12月5日:害虫アザミウマの疑いと農薬検討
スタッフによりアザミウマ(スリップス)の被害が疑われる実が確認されました。この時点では被害は限定的との見立てでしたが、対策として「ベネビア」等の農薬散布が検討され始めました。
2025年12月6日:ホコリダニの特定と「不在」の見立てによる初期対応
アザミウマと思われていた症状を精査した結果、「ホコリダニ」による被害であることが判明。村井氏より「現在はもう(ダニの生体は)いないのではないか」という予測が立てられ、以下の初期対応が実施されました。
- 徹底した摘果(てきか): 被害の出ている「肌荒れ果」や「肥大停止」した実をすべて摘み取る。
- 薬剤散布の見送り: 新葉に異常がないため、殺ダニ剤の全体散布は行わず、抜き取りによる経過観察とする。
- 現場周知: 実の表面が茶色くガサガサになる等の被害特徴を共有し、早期発見体制を強化。
2025年12月11日〜12日:ミツバチの不調とハナバチ導入、そして「残党」の見立て
低温と日照不足により、当初の予定だったミツバチの活動が低下。受粉への影響を最小限に抑えるため、急遽「クロマルハナバチ」を導入し、受粉体制を強化しました。
一方、斉藤1ハウスを中心にホコリダニの被害果が再び見つかりましたが、摘果(てっか)対応を継続しました。
2025年12月15日〜25日:SNSのバズと初の発送・外販
Threadsでの投稿が3.7万ビューを記録し、フォロワーが急増。この反響を受け、大阪への発送や市内飲食店への配達など、販売面が活発化しました。
2025年12月30日〜31日:いちご狩り開始と年末直売の盛況
12月30日にいちご狩りをプレオープンし、初日から34名が来園。大晦日の直売では予約分を含む69パックが完売し、売上8万円超を記録。非常に活気のある年末となりました。
2026年1月1日〜11日:年始の被害発見と防除の葛藤
元旦から被害果が散見されましたが、これらも「一番果(最初の花房)の残り」である可能性が高いと考えられていました。天敵への影響を考慮し、薬剤散布のタイミングを慎重に見極める判断が続きました。
2026年1月13日〜14日:二番果への被害確認と防除戦略の転換
ついに新しく出てきた「二番果」の果実にもホコリダニの症状を確認。これにより「残党ではなく現在進行形で活動・増殖している」と判断し、以下の積極防除へ舵を切りました。
- ダニサラバの局所散布: 天敵への影響を抑えるため、霧吹きによるピンポイント散布を実施。
- 灰カビ病対策: 同時期に発生した灰カビ病への対応も同時に強化。
2026年1月14日:薬剤の有効性を巡る内部の懸念と葛藤
村井氏の指示で「ダニサラバ」の散布準備を進める一方で、鈴木氏ら内部では以下の懸念が話し合われました。
- 適正への疑問: 「ダニサラバは主にハダニ用であり、ホコリダニには効果が薄いのではないか」という情報に基づき、現在の処置の有効性について慎重な議論がなされました。
- 戦略的判断: しかし、天敵への影響を最小限に抑えつつ、まずは手元にある薬で緊急的な処置を行うという現場判断が優先され、霧吹きによるピンポイント散布が実施されました。
2026年1月16日〜19日:天敵「メリトップ」導入と抜本的な薬剤見直し
ダニサラバの効果が限定的である可能性を視野に入れ、よりホコリダニに有効な天敵製剤「メリトップ」の放飼を決定。また、次に使用する薬剤として検討されていた「スターマイト」が、ダニサラバと成分が近く耐性がつくリスクがあることを考慮し、抜本的な防除ローテーションの再構築が行われました。
2026年1月23日〜25日:新ローテーションの実行(カネマイト・スカッシュ散布)
ホコリダニおよびハダニの増殖を抑えるため、新たな薬剤による集中散布が実施されました。
- カネマイト(殺ダニ剤):ホコリダニに対しても効果が期待でき、既存の薬剤(ダニサラバ等)との系統重複を避けた選択。
- スカッシュ(展着剤):薬剤を虫体に確実に付着させ、浸透効果を高めるために混合。
2026年1月30日(金):徹底した品質管理と的確な薬剤散布の実施
いちご狩りの前倒し実施後、現場の稼働がピークを迎える中で、病害虫の発生を未然に防ぐための薬剤散布を実施しました。今回の散布では、在庫の有効活用と新規資材の投入を組み合わせ、効率的かつ確実な防除を行っています。
【防除内容および希釈詳細】
ハダニ対策および殺菌を目的として、以下の3種を混合散布しました。
- スターマイト(殺ダニ剤):2000倍(在庫分を使用)
- ロブラール(殺菌剤):1500倍(新規購入分)
- スカッシュ(展着剤):2000倍(在庫分を使用)
特に「ロブラール」を適時に購入・投入することで、収穫期の病害リスクに対して先手を打つ管理を行っています。また、展着剤「スカッシュ」を適切に配合することで、薬剤の付着効率を高め、防除効果の最大化を図りました。
2026年2月6日(金):物理的防除の徹底と「サフオイル」の活用
いちごの収穫と来園者数が安定する2月、さらなる安全性と品質の維持を目指し、物理的な作用で病害虫を防ぐ「サフオイル」の散布を実施しました。収穫期における安全性の追求は、 oasis farm が最も大切にしている基準の一つです。
【防除内容の詳細】
気門封鎖(物理的な窒息効果)により、ハダニやアブラムシを抑える以下の混合散布を行いました。
- サフオイル(殺虫・殺ダニ剤):調合倍率に基づき実施
- スカッシュ(展着剤):薬剤の付着性を高めるために混合
サフオイルのような気門封鎖剤を選択することは、化学的抵抗性を持たせず、かつ収穫直前まで使用可能な安全性を確保する上で非常に有効な手段です。ここに展着剤「スカッシュ」を混合することで、葉裏や細部まで確実に薬剤を行き渡らせる工夫を施しています。
2026年2月13日〜16日:アザミウマの飛来と環境要因への抜本的対策
いちご狩りシーズンの最中、現場の鋭い観察眼によってアザミウマの発生が確認されました。単なる薬剤散布に留まらず、周囲の環境やハウスの構造、さらには水質までを考慮した多角的な分析と対策が実施されました。
【発生確認と現状把握:2月13日〜15日】
- 2月13日:現場スタッフの北見氏により、アザミウマの発生を確認。
- 2月15日:北見氏による全棟の精密点検を実施。その結果、天窓からの侵入が主なルートであるという形跡が特定されました。
【防除の実施:2月16日】
被害の拡大を食い止めるため、以下の薬剤を混合し、迅速な防除作業を行いました。
- ファインセーブ:1000倍(速効性の殺虫剤)
- サフオイル:300倍(気門封鎖による物理的防除)
- スカッシュ:2000倍(展着剤による効果の最大化)
【運営ミーティングでの技術的分析と提案】
同日のミーティングにおいて、外部専門家である村井氏より、以下の根本原因と対策案が提示されました。
- 防虫ネットの刷新:現在の0.7mm目ではアザミウマの侵入を防げないため、より目の細かい専用ネットへの交換を検討。
- 水質と樹勢の関係:井戸水を使用しているためのpH調整が、結果として窒素過多を招き、成長は促進されるものの株の抵抗力が低下している可能性を指摘。
- 外部環境リスク:農園周囲の学校の森や畑などの豊かな自然環境が、アザミウマの恒常的な供給源となっている現実を再認識。
【防除の実施:2月20日】
被害の拡大を食い止めるため、以下の薬剤を混合し、迅速な防除作業を行いました。
- ベネビア:
- スカッシュ:2000倍(展着剤による効果の最大化)
2026年3月2日:【予定】薬剤散布(ピタイチ or スピノエース)
状況に応じ、「ピタイチ」または「スピノエース」のいずれかの散布を予定しています。
2026年3月13日:【予定】薬剤散布(エフィコンSL or スピノエース or ピタイチ)
「エフィコンSL」「スピノエース」「ピタイチ」の中から、害虫の発生状況に最適な薬剤を選択し散布を予定しています。